material / ​装身具

- 豆

唯一無二である形・質感・色や模様をもつ素材

食することができ我々の血と肉となる。後に実となり花となる未来が閉じ込められた結晶。

小さな個体は美の宝庫。

自分にとって宝石と同等の価値を持つものであり、

敬意を持ってそれらに彫刻を施すように一つ一つ新たな第二の皮膚や輪郭を生む感覚で作っている。"y vet"で生きるものが祈りの形とし身に付けるものとして提案する。

そしてこの地球で「新たな角度」として提示する。

 

現代には便利で保証されたものがたくさんある。

目まぐるしいスピードで進歩するテクノロジーは素晴らしく、日々どれだけ助けられているか。

現代の装身具にも、時代やニーズに合ったデザインで希少な鉱物を使用しながらも

頑丈で素敵なものがたくさんある。

 

そういった世界の中で、繊細で危うく儚いものを扱うことは避けられつつある。

自分も日々便利なことに大変助けられている。

しかし、例えばお皿を割ってしまうことで扱い方を学んだり、

失敗からの知見から感じ得るそれだけではないあの豊かさの感覚を

どんな時代でどんな場所であっても大事にしてほしいと強く思う。

触れ方や感じ方が雑になる時代はきてほしくない。

こぼれ落ちそうなものに気がついて掬ってほしい。

限りあることで愛おしくてたまらなくなる。

勿論様々な考えがあると思うが、

自分にとって壊れることや失うことはマイナスなことばかりではなく

寧ろそういったことから得たものや救われたことが本当にたくさんあった。

そういう時に「装い」の力にも救われた。

 

限りある美しいものを身につけることで触れ方や愛し方はきっと無意識に意識する。

そういったものを選ぶのはスリルなことだ。

ですが儚さを体に飾ることを通して誰かの景色やものの「見方」も豊かになったら。

花自身は痛いかもしれないけれど

風で舞い散る花びらが美しかったり

朽ちた花びらは土壌を豊かにするように

保証されたもので溢れる世界のなかに

「新たな価値」や「儚さ」というエッセンスやが少しづつ浸透し

より豊かな世界に。

そして、毎日が記念日で特別な日になってほしいという祈りを込めて。